大会にかける主催者の想い

大会にかける主催者の想い

「TAMBA100アドベンチャートレイル」は本当に何の実績も権威もない所から始まりました。

既に全国各地のトレイルランニングのレースに出場していた中で「丹波が世界一を誇れる」ということを知ってからは、ただただその実現に向けて試行錯誤し、理解の和を広げてきました。

しかし、トレイルランニングという競技自体、一般の方にはほとんど知られていないのが現状です。
そのため、自分自身が競技者として実績を積むことで競技の認知を広げることに全力で向き合いながら、1つ1つ競技の説明をするところからスタートしました。

「山を走るなんて危ない。怪我したらどーするんだ?」
「街中を大人数で走ったら近所迷惑になるからやめてくれ」
「夜間走るなんて不審者そのもの。そんなことは他所でやってくれ」
こんな声と向き合い続けて5年以上が経ちました。

競技者の中では世界的に最も人気で、多くの方が人生をかけて挑戦する「100マイル」(160km〜175km)というレースをこの丹波の地で実現させたいという強い想いだけで、そんな多くの否定的な声と1つ1つ向き合いながら歩んできました。

そして、2021年11月。その想いが少しずつ地域やランナー方々に伝わり1回目の「TAMBA100アドベンチャートレイル」を開催することができました。
その熱い想いをNHKの取材班の方々が汲み取ってくれNHK BS放送「グレートレース」『壮絶!里山が牙をむく 〜丹波アドベンチャートレイル〜』で放映していただきました。

そのおかげもあり、地域理解も非常に強くなりました。

しかしながら、まだまだ理解が及んでいないのが現実でもあり、また2021年度の大会ではボランティアのスタッフにあまりに過度な負担をかけてしまったこと、選手を受け入れる体制も万全ではなかったことを深く反省しております。

それらを改善するために2022年は大会開催を見送り、2023年に地域一丸、スタッフ一丸となって、選手を迎え入れること。そして全国、世界からより沢山の方々にこの地に来ていただき、この地の良さや温かさ、自然の偉大さ等を感じ取って帰って欲しい。そしてまたこの地に遊びに来て欲しい。
そんな風に思い、日々大会準備に励んでおります。

「丹波を世界一へ」という想いだけは6年以上一度もブレることなく持ち続けてきましたが、その想いに共感し、手伝ってくれる方々が居なかったら何も実現することはできませんでした。
これからも色んな荒波や困難は待ち受けていると思いますが、熱い気持ちだけは持ち続けて全身全霊を込めて大会を作りあげたいと思っています。
しかし、大会を作り上げるのはどんなに熱い想いを持っていても、私1人の力では不可能です。
参加してくれる選手はもちろんですが、沢山の協賛、後援、地域の方々の協力とスタッフの協力無くしては実現できません。
ボランティアスタッフの業務内容は誰でもできる内容が非常に多いですし、どんな形であっても、この想いに少しでも協力したいと思って下さったなら、ご協力いただけると幸いです。

そして、一緒に「世界一」を作りあげる手助けをお願いします。

TAMBA100アドベンチャートレイル実行委員会 実行委員長 中谷 亮太